越 市長の「徹底した行財政改革」への姿勢、覚悟を問う。

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こんにちは!
滋賀県の大津市議 藤井哲也(みんなの党) です。

今議会における 私の一般質問が終わりました。
今回の一般質問(市政全般に関して市議会議員には市執行部に質問をすることができます)では、市長が変わって初めての議会ということもあり、おそらくマニフェストを政策・予算にまで落とし込めていないだろうと思い、まずは市長自らが述べる「徹底した行財政改革」への姿勢・覚悟と、これまで、弁護士として東京やニューヨークで企業のコンプライアンス(法令順守)に関わった経験を生かし、「クリーンで、しがらみのない政治」を目指すとしてきたことについてを主に質問しました。


まず一般質問を終わっての感想ですが、ちょっと残念というのが本音です。
もう少し、やる気を見せて頂けるのかと思いきや、ほとんどそうしたものは感じませんでした。
政策については、予算も絡むわけなので、就任後1カ月弱で議会に臨み、時間も十分ではなかったと思いますので、「検討します」という答弁はまあいいとします。が、「市長退職手当」については、市長さえ決断すればよい事案であり、慎重に検討する必要もありません。減額する!といえばすぐにでも減額できる事案です。

市長退職金は大津市の場合、2000万円を超える額になります。
通常の職員の場合、「現在の給料をベースに決定する額×勤続年数×係数」が退職金となります。それに対して市長等(副市長も)の退職手当は、「月額報酬額×在職月数×係数」が支払われます。そのため、4年間在職するだけで2000万円を超える退職金を市長は得ることになります。

まさか、越市長は退職金欲しさに市長になったわけではないとは思います。
一般質問の中でも述べましたが、大津市長選挙と同じ1月22日に投票があった栃木県 那須塩原市 市長選挙に当選した、みんなの党推薦の阿久津新市長は、自らの退職金を20円にすべく動いておられますし、大阪維新の会の橋下徹市長は80%以上のカットをされています。改革に熱心な首長は就任早々、大幅に市長退職手当の減額を断行しています。

“言うだけ”、“かけ声だけ”の 「徹底した行財政改革」なら、市民はその姿勢に疑問を持つでしょうし、何よりも市職員にとり痛みを伴う行財政改革なので、市職員からは「新しい市長は、みかけだけだ」と思われても不思議ではありません。そんなリーダーにだれもついていきません。リーダーは率先して行動しなければならないのはいうまでもありません。
実際問題、私自身が市民の方や職員の方から、そうした声を聞いて、一般質問にいれましたので、本当に多くの市民、職員の方が疑惑の目をもって市長の姿勢と覚悟を見ていると感じました。


市長の回答は、「市長の月額報酬をカットする条例を今議会に提出している。」との理由で、行財政改革をする姿勢を示しましたが、実は、前目片市長も10%カットをしており、今回出されている報酬カット率も、報酬審議会答申によるカット率と併せて10%であり、前市長と同じカット率であります。前市長の施政について「停滞」とし、自らが目指す施政を「飛躍」と述べるならば、前市長とまったく同じ報酬カット率で是とされる意味がわかりません。私ならば恥ずかしくて言葉にも出せません。


言葉だけの「徹底した行財政改革」ならば、徹底して追及して叩き潰すのみです。
6月議会までまだ時間がありますので、良識ある判断をして頂きたいと思います。
2000万円の財源があれば、市長がやりたいマニフェストのなにか一つは前に進められると思います。


総じて、今回の議会は、私の質問に対してだけではなく、「検討します」という言葉が連発しました。
正確にカウントはしていませんが、「検討します率」というのがあるならば、90%以上の回答がそれに該当するのではないかと思います。何を検討するのかという質問に対しては「検討する内容を検討します」とするものもありました・・・。

当然、公務員制度改革や地方主権、生活重視 という方向が合致するならば応援していきます。
市長の姿勢・覚悟を今後、厳しく問うていきますし、まだまだ期待もしています。



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