一般質問答弁報告②『真野大野の不法投棄されたドラム缶の処理』

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こんにちは!
滋賀県の大津市議会議員 藤井哲也 です。

昨日は、大津市消防団の新入団員のために開催された基礎訓練に参加いたしました。
朝9時~夕方17時まで、1日かけて消防の礼式(行進や敬礼などの隊伍の一体感を高めるためのもの)や、ロープの結び方、消防器具の取扱い方法について消防署員の皆様から教えて頂きました!




私の今住んでいるところは、大津市の「真野」というところでして、その昔、豪族「真野氏」が治めていた土地になります。真野川が琵琶湖に注ぐ農業が盛んな地域です。
このたび、私も消防団の一員とさせていただきましたからには、地域の防災活動にがんばって取り組んでいきたいと考えています。消防は学ぶことが本当に多いなと思います。消防団員として活動する中で、いろいろなことを学び、そしていろいろな視点から防災問題を見詰め、市議活動も充実させていこうと思っています。

さて、その真野地域。
実は懸案が10年ほど前からありまして、それは「真野大野に不法投棄されたドラム缶の処理」問題です。


以下、京都新聞6月15日にアップされた記事となります。

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大津市は同市真野大野1丁目に10年以上放置されている産業廃棄物のドラム缶451本を行政代執行で撤去する。8月にも作業に取りかかる予定で、年内の処理を目指す。

市の2010年の調査では、ドラム缶の中身は廃油や汚泥で、高濃度の揮発性有機化合物や水銀などが検出された。周囲の大気や地下水などからも有害物質が確認され、市は周辺の井戸の飲料制限をしている。

市によると、撤去から運搬、焼却まで約2カ月を想定。処理可能な業者は滋賀県内にはなく、旭川市やいわき市、北九州市など県外の6カ所の業者から選定する予定という。ドラム缶は腐食や損壊が激しく、金属片なども含めて別の容器に詰め替えるため、処理量はドラム缶600本程度を見込む。処理作業は地元説明会を開いた後、現地に吸着脱臭機を設置するなどして行う。内容物が漏れ出た土壌も焼却処理し、地下水の調査を継続する。

ドラム缶は1999年から放置され、県が02年から土地の管理者や行為者に是正指導していた。09年度以降は中核市となった市が業務を引き継いだ。市は県に全額の財政負担を求める方針。


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(以上、京都新聞記事より一部引用



昨年4月に私が議員にならせて頂いてから、この問題には継続して注視し、市には早急な対応をお願いしてきました。昨年11月議会においては以下のように地域住民の声を議会でお話ししました。


(前略)地元住民にとっては非常に関心が出てきているテーマでございます。真野大野一丁目にございます不法投棄された廃棄物には一部有害な物質が含有されていることが判明し、市当局によって暫定的に密封状態とし、現在は安全に保管されているところでございます。しかしながら、いつまでもこの状態が継続すれば、いずれはドラム缶から内容液が外部に漏出し、土壌や水源を汚染してしまうかもしれません。この問題は住民にとって時限的であり、かつ重大な課題でございます。(後略)



また、本年2月の議会では当初予算案の「賛成討論」として、改めて真野大野のドラム缶処理の問題について早期解決を要望いたしました。以下の通りです。


(前略)今回の一般予算案は、ほぼ骨格予算であり、特段反対すべき点はございません。ただし、以下5点を申し添えた上での賛成といたします。
(中略)5点目、同じく昨年11月議会で取り上げました真野の不法投棄されたドラム缶問題について、早期に必要な措置命令を発出し、関係予算を計上すること。(後略)



その他、地域の住民からの声は、非公式にも大津市環境部の方に随時、連絡してきました。
地域の方からは「どうやらドラム缶の腐食が進んでいるようで、内容物が漏出しているようだ」という声を聞き、本当に早期に何とかしてもらわなければ地域住民の方の健康被害につながると危機感を募らせていました。

そして今議会で、遅きに失したと思いますが、大津市は9990万円の補正予算を付けて早期のドラム缶処理に向けて動くこととなりました。
今回、一般質問では、「処理、撤去のスケジュール」、「撤去時の安全対策」、「撤去後の継続的な水質、土壌検査」について質問をしました。簡単にまとめると以下の通りです。

1 ドラム缶の処理のスケジュール
 議会での補正予算案の可決後、速やかに処理に向けた手続きを開始し、着手後2か月をめどに処理を完了する。

2 撤去時の安全対策
 内容物には揮発性、引火性が含まれるものがあるため安全対策が欠かせないが、吸着脱臭機などを用いて万全の対応を行う。

3 撤去後の継続的な水質、土壌検査
 撤去後も引き続き、水質、土壌検査を行っていく。

以上のとおりでありました。
地域の方の長年の懸案が解決されようとしています。しかし問題はまだ解決していません。
解決後、地域の方と笑顔で話し合いたいと思います。


またこの問題では、長年、真野と隣接する地域の多くの議員の皆さんや、地域住民の方が問題意識を持って粘り強く取り組んでこられました。そうした方の活動に敬意を持つと同時に感謝したいと思います。
ありがとうございます。



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