大津市が大切にしているもの。

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おはようございます。
大津市議の藤井哲也です。

すでに報道されています通り、来年から大津市内の市立中学校では宅配弁当事業(スクールランチ)が始まることになりそうです。
市長マニフェストに掲載されていた事業で来年度からの導入を明記していた事業でもあります。私個人的にも子育て中や共働き世帯にとってこうしたサービスが新たにオプションとして加わることは歓迎したいと思っています。

しかしながら、想定する利用率は2%。
1クラス35人で1学年5クラスあれば、全校で525人在籍していることになりますが、2%と言えば、10人~11人となります。
縦に細長い市内16の中学校に均一に弁当を届けるためには、相応の設備を持っている事業者に限られます。
また、弁当の値段は400円にするらしく、バランスのとれた献立にするということです。採算が取れるのか微妙です。
業者は一般競争入札で決定すると聞いていますが、うちうちでは某コンビニエンスストアチェーン会社に打診して、いったんは採算の面から断られているとも聞きます。果たして、弁当の品質は担保されるのか、ちょっと心配でもあります。
普通に考えれば、コンビニではただ単に置いておけば相当な数が売れる弁当を、たかだか1日160個程度の弁当を配送費まで負担して、また学校給食を預かるという重責も含めて、取り扱って下さる事業者様はあまりいないのではないかと思います。ぜひ手を上げていただけることを願っています。


さて、本題と言いますか、ちょっと市のホームページを見ていて気がついたことなのですが、「パブリックコメント」(市民意見の募集)が現在7件されているのは、一昨日のブログ記事で書いたところです。

この「パブリックコメント」ですが、ホームページを見て、なかなかすぐに見つけられません。
行政の体質かわかりませんが、あまり市民からの意見はほしくないかのような印象を受けてしまいます。
大津市のホームページはこちら


ある種、WEB制作やマーケティングの観点からすれば、常識化していることとして、人の目線は「Z字」に動くとされています。
つまり、画面左上から画面右上、そして左下方向に目が移り、最後に右下方向をみるという流れです。
実際の画面で説明してみると、以下の通りです。






「くらしの情報」や「防災・不審者情報」、「ライフイベント」などが上部に配置されているのは、まあ当たり前として、「市への問い合わせ」や「パブリックコメント」は左下に配置しており、しかも字が非常に小さく、配色も分かりづらい(グレーの背景に白抜きの項目に、テキストのみで「パブリックコメント」とだけ書かれています)としかいいようがありません。
おそらくシニアの方はその細かさに見る気が失せるでしょうし、若者であってもわざわざパブリックコメントや問い合わせ先を探す意思を持っている人で注意深くサイトを見てくださる方しか、その場所を見つけることはできないと思います。
大津市のホームページの画面遷移やレイアウトは、はっきり言って悪い部類に入ります。
たとえば、大阪府のサイトなどはほしい情報がすぐに手に入る良いサイトだと感じます。

最も注目してもらいたいのが、大津市の場合、「市立中学の自殺にかかる件」であり、その次に「市長の部屋」、そして「市議会」と続きます。
大阪府の場合は、最も一番最初に目がいくのが、左上の「危機管理情報」であり、次にFLASHを使っての「時々のPR情報」、そして「ようこそ知事室へ」と流れ、「大阪府公式Facebook」や、ほしい情報を探すための「大阪府ウェブサイトメニュー」も比較的目に入りやすいといえます。

こうしたウェブサイトの構造や作り方から、その地方自治体がどちらの方向を向いているかがわかるような気がします。
大津市が大切にしているのは、市長の活動のようです。
しかし市民が見たいのは、本当に市長の活動が第一番なのでしょうか?
市民のほうを向くつもりがないホームページだと一目見てわかります。


「スクールランチ」にしろ、「地域経営会議」にしろ、「第3期実行計画」にしろ、観光振興策にしろ、あくまでも目線は市民の方向に向いておいてもらいたいと思います。マニフェストに書いてあったからといって固執することなく、柔軟な考えを大津市には期待したいと考えています。



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