大津市立中学校におけるいじめに関する第三者調査委員会の「調査報告書」。

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おはようございます。
大津市議会議員、藤井哲也です。

去る1日の午後に議会では全員協議会が開かれ、市長から「大津市立中学校におけるいじめに関する第三者調査委員会の調査報告書」が提出され、簡単な説明がなされました。

あらためて一昨年10月に亡くなられた市内中学生のご冥福をお祈りし、ご遺族にお悔やみ申し上げます。
一市議会議員として、今後提出された調査報告及び提言を真摯に受け止め、本市並びに日本全体で同様な事件が起きないよう、限られた権限の中ではありますが、できる限りのことをして参りたいと思います。

議会では、「いじめ防止条例」を今月開会の2月議会に提出予定です。
私も条例制定に向けて設置された政策検討会議のメンバーに加わり、いじめが起きない仕組みを条例づくりを通じて取り組んできました。条例づくりは第一歩であり、実効性を持つかどうかは大津市が適切な対策を講じ行動するか、そして私のような議員が適宜、提言や議論を通じてより効果的な対策に改善していけるかに依っていると思います。


今回、市議会で配布された調査報告書については、再配布禁止や制約は受けておりませんので、市民の皆さんへ共有したいと思います。
(注)総務部職員により、個人情報並びに被害者ご遺族側と同級生側の学校等に対する要望については黒塗りをしていると報告を受けました。


【第三者調査委報告書】表紙~目次 (PDF/605k)
【第三者調査委報告書】第1部(p1-79)(PDF/24,047k)
【第三者調査委報告書】第2部(p80-173) (PDF/26,782k)
【第三者調査委報告書】第3部、資料等(p174-) (PDF/18,471k)
※スキャン機器の性能の都合上、PDFの方向が横向きになっています。悪しからずご了承下さいませ。


調査報告書はまだすべて確認できていませんが、全体としては調査委員会の委員の皆さんは良い調査をして頂いたと思います。
今後のスケジュールは、大津市長が教育委員会に「調査報告に対する教育委員会の意見」を2月15日までに出すように要求しており、それを踏まえて市長を中心に、今後の方向性を示すものと思います。

しかし市長及び市教育委員会にお願いしたいのは、問題点や提言を拝読する限り、行政や学校だけではなく、PTAや生徒、地域住民に対しても様々な課題を課されており、それら提言のまま一方的に推進することは避けて頂きたいと思います。地に足をつけた対策を推進するためにはきっちりと現状を把握し、そして地域住民も巻き込んで一緒に推進していかねばならないことは言うまでもありません。
団体自治住民自治の違いをしっかりと把握して頂きたいと思います。

そのためには、まずは市民並びにより住民に近い存在としての議会に対して、第三者調査委の調査報告と提言を受けて、どのようにいじめ防止対策を進めていくのか、説明責任を果たして頂きたいと思います。
勝手に思い込みのいじめ防止対策を進めるのではなく、市民間、議会でしっかり議論することが重要になります。

議会としても、多くの市民の声を拾い上げて、市長から提示された案を踏まえ、より効果的な対策を講じられるよう議論しなければと思います。

また、本報告の内容に関する私の考えは、改めて別記事で述べたいと思います。


大津市議会議員 藤井哲也拝






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