2013/03/09
おはようございます。
大津市議会議員、藤井哲也です。
本日は琵琶湖に春の訪れを知らせる「びわ湖開きの日」です。
午前中は浜大津の大津港でセレモニーが開催され、今夜は大津市だけではなく湖国滋賀全域の湖岸でヨシ松明祭りが開催されます。幻想的な光景を見に、ぜひ大津に多くの方がお越しいただけましたらと存じています。
さて一般質問5項目は「大規模盛土調査について」です。
大津のような平地が少ない地域においては、宅地などの用地を新たに確保しようとすると、山を切ったり、谷を埋めたりする必要性が生まれてきます。
大津市内も数十年前から琵琶湖を埋め立てたり、または山を切り(切土)、切り取った土を谷に埋めたり(盛土)したりしてきました。
東日本大震災などでも明らかになり、また私も昨年習志野市に視察に伺いましたが、琵琶湖を埋め立てて造った土地は液状化の危険があり、また谷を埋め立てて開発した土地も危険性が残ります。
現在、大津市では、宅地耐震化推進事業(大規模盛土調査等)を進めています。
現在市内120か所以上の簡易調査が行われているところで、その簡易調査をベースに詳細ボーリング調査の優先順位を決定する作業が行われようとしています。
今回の一般質問は、ある地域に住む方々が非常に地盤の安定性に不安を抱えておられ、とても「簡易調査」→「優先順位決定」→「詳細ボーリング調査」→「必要な措置」を待っていられないという思いをお伺いし、質問したものです。
[質問内容]
●●●●公園一帯は、子どもたちをはじめ多くの住民が通勤通学で使っており、公園自体は避難所区域にもなっており、住民の憩いの場でもある。この地において、地域住民間では 地盤の安全性について非常に強い不安を持っておられる。安心して暮らしたいという思いから地盤のボーリング調査を行って頂きたいと、地域住民から市長宛に 幾度と申し入れをされている。
地域に住む多くの住民が安心できる住環境をつくるためにも、詳細なボーリング調査を一日も早く実施すべきと考える。そこで2点伺う。
① 今後実施予定の「大規模盛土危険度判定基準の作成」や「簡易調査・詳細調査の優先順位付け」などにおいて原則は危険度基準に沿って優先順位が決定されるものと思うが、こうした地域住民の声を反映し、この地域における詳細ボーリング調査を、宅地耐震化推進事業の計画にとらわれずに、政治判断として早期実施することを市長に促したい。市長の見解を問う。
② 地域の皆さんは「大津市の予算がないのであれば自費で調査するので公園の使用許可をお願いしたい」と仰っているようだ。本市の見解を伺う。
今回は通常の手順を踏んでいると、とてもその地域の方の不安解消につながらないことから、早急なる対応を求め、「市長の政治判断」を促したものです。その地域の7割~8割の方たちが不安に感じているとも伺いましたので、行政の本来果たすべき役割、行政マンである同時に市民から選ばれた政治家としての市長に問うたわけです。
しかしながら、非常に残念なことに答弁者は、都市計画部長。。。。
市長は答弁から逃げました。
答弁内容は、この地域の多くの住民の不安は知っている上で、通常の手順でのボーリング調査しかできない旨のものでした。
複雑な問題があるのは私も承知している中で聞いているので、もし答弁内容が同じだったとしても、その答えは市長から発してもらいたかったです。
未だこの地域の方々の不安感はぬぐい去れません。
引き続き、この問題には関っていこうと思っています。
大津市議会議員 藤井哲也拝