腐敗する大津市役所。

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おはようございます。
滋賀県の大津市議会議員、藤井哲也です。

極めて遺憾な不祥事が大津市役所で相次いで生じています。



大津市参事ら2人逮捕  県警、市民病院入札妨害疑い
 大津市が発注した大津市民病院(同市本宮2丁目)の設計委託業務の入札情報を漏らすなどしたとして、滋賀県警捜査2課と大津署などは4日、公契約関係入札妨害の疑いで、同市契約検査課参事森田佳光容疑者(59)=同市神領3丁目=と、同市中央1丁目の「建築事務所エヌピイオー」社長小根田守容疑者(53)=同市池の里=を逮捕した。
 逮捕容疑は共謀し、3月12日にあった同病院放射線治療施設増築工事の設計業務の指名競争入札をめぐり、2月中旬、当時、病院総務課参事だった森田容疑者が電話で、小根田容疑者に設計価格に近い金額を教え、公正な入札を妨害した疑い。
                 (中略)
 森田容疑者は市街地整備課長だった07年7月、戸籍住民課などに依頼して不正に入手した女性の個人情報を知人に漏らしたとして、同年11月に地方公務員法違反(秘密漏洩(えい))の疑いで逮捕され、罰金刑を受けた。市は停職6カ月と降格処分にした。

京都新聞 平成25年11月5日付記事より抜粋)



最近の不祥事を以下に列挙します。

● 市民病院の公契約関係入札妨害で契約検査課職員を逮捕。(平成25年11月)
● 強制わいせつ容疑で政策調整部の課長補佐級職員2名が在宅起訴。(平成25年10月)
● 大津市立小学校教諭を中学生への猥褻行為により逮捕。懲戒免職処分。(平成25年10月)
● 大津市立小学校教諭を女子トイレへの建造物不法侵入で逮捕。(平成25年10月)
● 建設部職員を準公金横領で懲戒免職処分。(平成25年5月)
● 公金を業務上横領したことにより納税課職員を懲戒免職処分。(平成23年6月)
● 市民病院の入札談合事件で2職員を逮捕。(平成20年10月)


大津市役所の腐敗は極まっています。

昨日、11月12日に1日だけ開催予定の本会議に提出される議案説明を聞いて、耳を疑いました。
なんと、市職員の不祥事対策を練るために、附属機関として検証委員会を設ける予算60万3千円が計上されています。
自らの不祥事対策のために市民の税金を使うと言う精神。信じがたいモノがあります。
百歩譲って検証委員会そのものの立ち上げには理解をできたとしても、本来 財源は市長の特別職給与や不祥事を起こした職員またはその管理責任がある職員の給与を減額して、それを充当するのが、当たり前です。

不祥事に関わった職員や市政の最高責任者である市長のフトコロを痛めることなく、市民の貴重な税金を使うと言う本当に許されない姿勢に驚愕し、戦慄を覚えるところです。
こうした予算を計上する市長の感覚は、明らかに市民のそれから大きく乖離していると断言できます。

今回の事件により、これまで提出を控えていた「不祥事の再発防止対策と綱紀粛正を強く求める決議」について、議会同志とともに、12日の本会議に提出をできないか模索をはじめたところです。
議会としても12月上旬に行われる一般質問を悠長に待って、答弁を聞いてハイ終わりでは絶対にだめだと思います。二元代表制の本分を今こそ発揮し、行政機関の腐敗を指摘し、その機関のトップである市長に対して厳しく綱紀粛正を求める姿勢を明確にすべきだと考えます。

他人事のように外部機関に検証を委ねる市長。本来はリーダーシップを発揮し、「非常事態宣言」などを宣告し、真っ先に市長が対応をとっていかねばなりませんが、そうしたアクションは見られません。垣間見えるのは「どうすれば自分にとってダメージが少なくなるのか」というように思えます。

組織が腐敗するのは、職員の倫理観の欠如と合わせてとトップとディレクター層の規範意識にあります。
こうした事態を看過すれば、市民生活への影響も自然と出てきます。
市役所だけではなく、市議会の役割と責任が、今こそ問われているように感じます。


大津市議会議員 藤井哲也拝





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