【続】焼却炉の老朽化は、減量プランや施設管理計画に反映されているか?

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おはようございます。
大津市議会@滋賀県 議員の藤井哲也です。

慌ただしく皆様もお過ごしのことと存じ上げます。
昨夜は消防団の夜警で私も宿直当番を務めさせて頂きました。


さて、先日書いたブログ記事について、その後 集めた情報により少し追記しなければならないと思い、まとめたいと思います。


12月27日記事で、ごみ処理施設性能の経年劣化は、「ごみ減量実施プラン」や「施設維持管理計画」に反映されていると書きましたが、「施設維持管理計画」については、「ごみ減量実施プラン」策定にあわせて作り変えたものではなく、こちらは ごみ処理施設を3か所から2か所に変更する際に、更新されたものとなりますので、その補足説明をさせて頂きます。

下図が環境美化センターの施設維持管理に関するコストです。
当初予定していた額から最大1,4倍に引き上げたという根拠です。


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PDFはこちら


つまり施設整備への老朽化の反映は、今年2月か3月時点のものだということです。
「大津市一般廃棄物処理基本計画」(平成23年3月策定)から前倒しでごみ減量の必要性が生じたため、「ごみ減量実施プラン」(平成25年10月策定)を作りました。
その点において、施設維持管理計画の更新と、ごみ減量実施プラン策定の起点は、今年3月の「ごみ処理施設体制変更」であると言えます。

また付け加えますと、来年1月議会に提出予定の、環境美化センターの故障修理の補正予算は、上図の当初から予定されていた修繕計画とは別モノであり、今後 老朽化対策については変わらず費用がかかってくるとのことです。


話は少し変わるかもしれませんが、1月議会で提出される予定のその補正予算について、そもそも全額大津市が負担すべきものかどうかという疑問を持っています。
環境美化センター建設は、石川島播磨重工業(現在のIHI)が行っており、その後の定期メンテナンスや運行も関連会社が行ってきました。
バグフィルターケースに破孔が生じたとのことですが、こうした故障の原因は十分にメーカーならば予測できたのではないかと思いますし、同様の事象も他の自治体の焼却炉で生じたこともあるのではないかとも思います。
定期メンテナンスで見落としているのであれば、一定、メーカー側にも補償や損害賠償を求めるべきですし、大津市民が全額負担する必要はないように思います。
また、こうした箇所の定期メンテナンスを契約から外しているのであれば、それはそれで大津市の問題です。
こうした疑問点も1月議会では聞きたいと思います。



最後に、今年8月29日に提出しました「環境美化センター改築に関する環境影響評価方法書に対する意見書」に対して、去る11月29日に滋賀県知事から意見が出されましたので、以下気になる部分のみ抜粋します。

●大津市内のごみ処理について施設の整備や、ごみ量の変化等に関する長期ビジョンを環境影響評価準備書において示すこと。
●プールへの余熱利用の有無、ピット汚水の処理などを明確にした上で、発電量を算出し、明示すること。
●工事車両の進入計画並びに事業場敷地内のごみ搬入車両及び工事車両の走行ルートを明らかにすること。


【参考】平成25年8月30日ブログ記事
【参考】大津市環境美化センター改築に関する環境影響評価方法についての知事意見(滋賀県公報)



大津市議会議員 藤井哲也拝


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