平成27年11月議会提出議案の審議。

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いよいよ市長選挙直前の議会も採決を迎えようとしています。
採決日の22日(火曜)を過ぎれば、年末年始を挟み、1月10日から選挙告示がなされ1週間の選挙戦の後、17日に投開票されます。後日詳細にご案内いたしますが、私も会員である一般社団法人大津青年会議所が、選挙に先立つ1月7日(木曜)の夜に、大津市長選挙立候補予定者による公開討論会を開催することが決まりました。当日先着250名様となっております。もし良ければ、来年のスケジュール帳にメモをしておいて頂けると幸いです。

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今議会では18億円の補正予算が提出されており、仮に議決された場合は一般会計は総額1116億4900万円余りとなります。

私が所属する議会会派「志成会」でも、各議員が所属委員会で審議に臨んできました。そして幾つかの重大な問題点があることが判明したため、今回の補正予算には残念ながら反対し、対案(修正案)を提出することになりました。

まず一つ目は、病院事業会計に計上されている「病院事業経営アドバイザー雇用経費」の250万円についてです。

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大津市病院経営アドバイザー予算2
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大津市民病院は経営が苦しく、競争環境の中で制約が多い公営企業法からの脱却を目指し、地方独立行政法人を目指しています。私自身、以前 本会議一般質問で市民病院の独立行政法人化を検討を提案したこともあり、これ自体は問題なく思っており、また専門の経営アドバイザーが必要であるならば、採用すべきとも思っています。

しかしながら、採用活動はシッカリとルールに沿って行わなければなりません。
市民の税金を用いて雇用をするのであれば、「公募」を行うべきであり、特定の人物をあらかじめ決めた上で、予算計上しているのは大変な問題です。

本会議の場で病院長は、コンサルタントである今西氏とは知人関係にあると述べ、また公募するほど時間的余裕がないとのことでした。いわば、病院長による口利きで雇用しようとする事案であり、これを議会が許すのであれば、以後 「特別な事情」があれば、職員の口利き採用を認めることにつながってしまいます。

またその「特別な事情」というものも、時間的余裕がないということですが、仮に公募した場合、議会審議中に事務処理をしておき、議決後すぐにハローワークに掛けて全国公募し、1週間の募集期間を設けた後に、選考(書類等)を行うのに、2~3週間ですべて完了します。
仮にそこまで状況が切迫しているならば、なぜ9月議会で議案提出されてこなかったのでしょうか?不思議です。

決して、病院事業の経営改革に反対しているわけではなく、コンサルタントの今西氏の能力に疑問を抱いているわけではないのですが、税金を支出するにあたって、公平性の観点、今後の採用活動における規律性の観点から、問題だと思っています。


またもう一点、観光振興事業として産業観光部が、琵琶湖疏水のモニターの方たちを対象に市内観光につなげるための周遊マップを作製したのですが、この予算は議会への説明や了解を得る前に、すでに使われてしまっています。


大津市病院経営アドバイザー予算


こうした問題は私が議員になって5年間で初めてです。
議会というのは市民代表が集まる場で、予算の「議決機関」です。
つまり、議会の了解を得ることなく、市長は税金を用いることは原則禁止されています。(専決処分として一部認められている事柄もあります)

事業自体に反対するものではありませんが、この案件を認めてしまえば、議会の存在意義そのものに関わってきます。議会が単なる追認機関となってしまうことは、「議会マニフェスト大賞グランプリ」を受賞した大津市議会であってはならないことではないでしょうか?

議会軽視は市民軽視と同じです。
結局、これが市長の政治姿勢なのでしょう。議会なんてどうでもいい、市民なんてどうでもいい。自分のやりたいことをやる。議会や市民がこれを認めないんであれば選挙で落としてくれればいい。という姿勢なのでしょう。


今回の議案反対は、単に上記2つの事業に予算が計上されたことに対する反対ではなく、越市長の議会への姿勢、ひいては市民への姿勢そのものだと考えています。
こんな無茶苦茶な予算案を通しては絶対にいけません。


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また、スポーツ・健康推進特別委員会も先日開催されました。
次期「大津市スポーツ推進計画(案)」の報告や、平成36年の滋賀国体に向けた施設整備に関しての報告を受けました。

私からはスポーツ推進計画に関して、「子どものスポーツ参加は、体力や協調性を高めるだけではなく、集中力や自律性を高めることにも繋がり、学業や社会に出てからの活躍にも関係してくることから、そうしたメンタル力の部分にも注意を払ってもらいたい。例えば中学校の部活動加入率などを指標設定することができないか」など提案させて頂きました。パブリックコメントが近々なされますので、ぜひ市民の皆様もご意見をお寄せ下さい。

スポーツ健康推進27年11月


大津市議会議員 藤井哲也拝






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