2月議会一般質問解説⑦「市民参加による事業レビュー(行政評価)について」

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 引き続き2月通常会議の一般質問の解説を。
 平成29年度に大津市が実施予定の「市民参加による事業レビュー(行政評価)」について。
 昨年11月の一般質問でも、大津市の行政評価の取り組みの問題点とその改善策提案を行いましたが、そうした提案を受けてか分かりませんが、大津市行政では次年度予算で、関連する予算を計上しました。

 民主党政権時代に「事業仕分け」という言葉が流行りましたが、丁度その頃、大津市でも「事業仕分け」が行われました。大津市ホームページに「事業仕分け(3年間の取り組み)総括」というのがアップされていますので、重要な部分を抜粋して転載します。






 
 成果が見られる一方、課題がいくつか提示されました。
 今回、新たに市民参加型の事業レビュー(行政評価)が実施されることになり、その課題をどのように捉えて、事業実施しようとするのかを質問しました。特に事務事業のレビュー(評価)の観点にとどまらず、施策の視点も含めて事業レビューをする必要性と重要性を感じていることから、その点を特に確認しました。
 以下、質疑応答です。求めているのに近い答弁が出たことから再答弁は行いませんでした。
 「施策評価」は政策調整部がすべきものですが、部長を先頭にやる気が全く感じられませんので、しっかりと総務部の方で施策評価の観点も含め、行政評価を行って頂きたいと思います。

 それにしても、施策評価への意識の低さにしても、レベルの低い総合計画(実行計画)の策定にしても、市民意識調査の廃止にしても、部局内のメンタル面を理由とした休職者大量発生にしても、政策調整部の企画調整に関わる幹部の責任は重たいと思います。
 しかし、この4月の人事異動では市長はイエスマンばかり評価しているのだなと感じました。ボブルヘッド人形のコレクターですね。


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【質問】藤井哲也
 次年度予算案には、市民参加による事業レビューが含まれる。開かれた行政の推進の観点からも一定評価できるものである。
 しかし、過去行った事業仕分けの総括として、「施策における事業の位置付け・他の事業との関連性等、横断的な視点での評価が必要」であることや、「対象事業の必要性を議論するためには、一段階大きな括りである施策から事業を見据え、施策への貢献度の観点から議論、評価が必要」と言う課題がまとめられている。
 前回の事業仕分けの総括を受け、次年度実施予定の市民参加による事業レビューではどのように教訓を生かそうとするのかを伺うとともに、事業レビューの対象となる事務事業も市民参画により選定すべきと考えるが、見解を問う。

【答弁】総務部長
 市民参加による事業レビューについて、過去の事業仕分けの教訓を踏まえた事業レビューの実施に向けてでありますが、過去に行った事業仕分けの課題を踏まえ、次年度に予定しております事業レビューでは、個々の事務事業として評価を行うのではなく、その個々の事務事業の背景となっている施策や個々の事務事業の連携による相乗効果などについても評価できるような仕組みを検討していきたいと考えております。
 また、市民参加による事業レビューの対象となる事務事業の選定についてでございますが、専門的知識を有した学識経験者と公募市民からなる行政改革推進委員会により、事業レビューの趣旨を踏まえた事業の選定を行っていただくことを考えております。
 次年度が事業レビューの初年度となります。以降、事業レビューそのものも評価し、よりよい仕組みへと発展させていけるものと考えております。


大津市議会議員 藤井哲也拝




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