2017年6月通常会議が閉会。討論に登壇しました。

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 昨日、大津市議会平成29年度6月通常会議が閉会しました。
 2月議会で本年度当初予算を審議したばかりで、大きな補正予算はないと思ったものの、保育施設整備などで5億円を超える予算を組んで来たり、また大津市と旧志賀町との約束事である合併建設計画の変更を行おうとしたり、それなりに重要な案件がありました。

 私は今年度、会派の幹事長を務めさせて頂いている関係で、最終日の議案採決に先立ち、本会議で登壇をさせて頂き意見を述べさせていただきました。






【討論内容】(平成29年6月議会最終日(討論)

 志成会を代表し、議案第67号「平成29年度大津市一般会計補正予算(第1号)」の予算常任委員会委員長の報告に対して賛成の立場で、また議案第87号「大津市・志賀町合併建設計画の変更」の総務常任委員会委員長の報告に対して賛成の立場で討論を行います。

 まず議案第67号「平成29年度大津市一般会計補正予算(第1号)」ですが、当初予算が3月に議決されたばかりとはいえ、喫緊の行政課題が生じたことから予算編成がなされたものと理解するものであります。委員会審査を通じておおよそその事業内容を把握することができたものの、いまだ予算執行に当たっては不確かな点もあるため、以下、わが志成会からの指摘を踏まえ、課題解決に資する取り組みを進めていただきたいと思う。
 1点目は、民間保育施設の運営並びに整備に要する総額5億9107万円の助成金、補助金である。本市は待機児童ゼロをここ数年達成しているとはいえ、多くの隠れ待機児童や潜在的待機児童が存在している。本市行政もこうした認識のもと新たに保育施設の量的拡大を図ろうとし、本年2月に改訂したばかりの「子ども・子育て支援事業計画」を見直し、年度途中での計画変更を行うため、来年4月開園に向けて新たに3園の施設整備補助金を設けるとともに、今年度限りの新施設整備促進策として遊具・備品等整備支援事業の補助金も設けるものである。また保育施設の急激な増加に伴い労働市場で需要過多となっている保育士の確保対策として、市外から保育士の転入を誘導すべく保育士宿舎借上支援事業なども措置されている。
 委員会審査においては、教育厚生分科会で山本哲平委員により、保育士宿舎借上支援事業において不適切な使われ方がしないか、全国的に展開している企業にのみ有利に働くのではないか、など幾つかの指摘を行った。これら指摘については予算執行までに検討をするという答弁であり、現時点では助成金の支出要綱がないということである。本来は予算審議を求めるのであれば関係する要綱案も合わせて提出されるべきである。これは議会審議を軽視している越市長の姿勢であろう。ついては予算執行に際して、議会にも改めて理解が得られるように説明責任を果たされるよう求めるものである。
 なお一般質問で私も含め多くの先輩議員も取り上げたが、現在、本市の保育環境は量的拡大に伴う保育の質の低下の危機にあると認識されつつある。保育が誰のために存在するのかを第一に考え、いまこそが、中長期的な施設整備計画の策定のタイミングであることを申し添える。

 次に、都市公園における遊具の適切な維持管理についてでありますが、大津市が開設する都市公園の遊具のうち、156基については、日本公園施設業協会が定めた遊具の安全に関する規準に適合していないことから、使用停止の措置が講じられていますが、指定管理者へのモニタリングが不十分であったこと、また、公園施設長寿命化計画が形骸化していることについて、あらためて猛省を求めるものです。
大津市を代表する皇子が丘公園における大型複合遊具についても、平成20年度における検査結果において、当該大型複合遊具については、ハザードレベル「3」であったにも関わらず、その3年後の平成23年度に策定された公園施設長寿命化計画においては「1」と記録されています。計画そのものの信頼に関わる問題であり、公園緑地協会との情報共有も不十分であったと言わざるを得ません。平成25年度に対象とする遊具を追加されたものの、策定されたらされっぱなし。遊具更新のための補助金が得られたところで、安全性の確保を図るため、効果的に活用されていなかったのであれば、まさに、これこそ本末転倒です。
 子育て支援を推進する観点からも、都市公園における遊具の適切な維持管理については、喫緊の課題として取り組むべきとあらためて申し述べます。

 続いて、議案第87号「大津市・志賀町合併建設計画の変更」についてでありますが、大津市と旧志賀町との自治体間の約束である合併建設計画が見直されることになり、新たに北部クリーンセンターの施設整備や中学校給食の開始に伴う事業に合併特例債を使うなどが加えられたものと認識している。しかしながら当初計画で合意されている事業内容については未だ進捗が不十分なものも多い。もとより大津北部は人口減少が他の地域に比べ早く進行すると考えられている。人口減少や超高齢社会にあっても快適に生活ができる環境を整備すべく、残された法定期限は限られているが着実に計画が実施されるように求め、委員長報告に賛成をします。


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 その後の採決ではすべての議案に賛成票を入れました。市長の予算編成に色々と問題があるものの反対までにはいきません。しっかりと効果を意識して貴重な税金を支出していただきたいと思います。
 ただし意見書については賛否それぞれでした。特に(みんなの党時代から)これまでずっと原発政策については国の考え方と一線を画してきました。しかし昨年、自民党に入党したことから、今回大津市議会で問題となった高浜原発3・4号機の稼働停止を求める意見書については退席(棄権)をさせて頂きました。改めて自民党の原発に関する考え方を勉強するとともに、より深く原発問題について学び、この問題の態度を構築していこうと考えています。

 さて慌ただしかった6月議会シーズンもこれで終わりました。そして6月末日は、私が経営する会社の決算日でした。おかげさまで2年連続の黒字です‼️
 一つの節目として今日からまた頑張りたいと思います。


大津市議会議員 藤井哲也拝



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