【一般質問解説③】部活動中の負傷・障害対策の充実を!

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 何度か本ブログでも取り上げていますが、昨年3月に半月板を手術しリハビリを経て現在に至っておりますが、未だ完調しているわけではなく、なんとか議員活動をさせて頂いているところです。駅立ちなど膝への負担が大きいものは極力控えて、来るべき次の戦いに備えて、できる限り安静にしておきたいと考えています。膝は消耗品だと痛感しているところです。

 私が膝を痛めたのは昨年が初めてではなく、中学校と高校の時に同様に半月板を負傷し、今回の手術はその当時の怪我が再発したものでした。できればこれから社会に出る若者には、私と同じような思いはして欲しくないという気持ちから、議会一般質問で初めて本格的に取り上げました。
 正直な所、大津市教育委員会からの答弁はイマイチでした。改めて今期中に再度取り上げようと考えています。私にとっては特に最近、優先度が高くなってきている課題です。

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質問者:藤井哲也(太字)
答弁者:桶谷教育長


 昨年3月に、古傷の半月板と靱帯を私、損傷いたしまして、その後、手術による半月板縫合手術と1年半に及ぶリハビリテーションに取り組み、現在は日常生活にほぼ支障はなくなりつつあるものの、完治することは難しく、また、再発のおそれから激しい運動は禁じられております。古傷は、高校時代に負ったもので、2度にわたる半月板切除手術を行ったものの、1年生の12月以降、ついに、バスケットをやってたんですが、プレーヤーとして復帰することはできませんでした。最初に膝に違和感を覚えたのは、中学の部活で、当時はけがや障害に対する意識も低く、今さらながら若いときにもっと十分なケアをすべきであったと感じております。
 けがは病気は、身体的制約を生むばかりではなく、長期間に及ぶリハビリテーションや後遺症、再発のリスクは、精神的にも大小の影響を与えると感じております。それが、前向きな推進力として捉えられるのであれば本人にとってもよいことでありますが、行動や思考が内向的になったり、多感な思春期にあっては将来を悲観することにつながったりすることもあると思います。
 ところで、部活動等の運動は、心や体を鍛えるだけではなく、社会人になってから必要となる職業生活や地域活動を行う上で、求められる礼儀やマナー、社会性、コミュニケーション力などを育む場として意義あることであります。私も、中学、高校の6年間、バスケ部に所属し、練習づけの毎日の中で、うれしさも楽しさも悔しさもかけがえのない経験をしてきた中で、今もつながる親友とのきずなも築いてこられました。これまでの私の経験を踏まえ、今の小中学生が心身とも健全に成長し、充実した毎日を過ごすことができることを願い、以下、質問を行いたいと思います。
 まず、本市小中学校の部活動等運動中の事故による傷害や負傷を負った件数はどの程度であるか、近年の増減傾向もあわせてお伺いいたします。
 また、部活動顧問の先生や児童・生徒を対象にした傷害、負傷の予防に向けた意識啓発や安全対策の徹底、ストレッチングやトレーニング、リハビリテーションに関する知識習得や研修機会の確保は、子どもの今後の長い人生を考えると、その重要性は大変高いと考えます。
 平成23年に施行されたスポーツ基本法では、安全かつ公正な環境のもとで日常的にスポーツに親しみ、楽しみ、支える活動に参画することができる機会を確保されなければならないと示され、続いて、文部科学省からは、平成24年に学校における体育活動中の事故防止についての報告書が示されたところであります。
 ついては、既に本報告書は本市学校関係者には周知のことと思いますが、本報告書記載事項の本市での取り組み状況と今後の意気込みや取り組み内容をお伺いいたします。
 また、あわせて、現在、びわこ成蹊スポーツ大学生や競技経験が長い地域指導員など、外部指導者の皆様の活用は積極的に進められていますが、競技力向上はもとより、運動に関わる児童・生徒の安全管理や傷病対策の観点からも、部活動等の運動中の児童・生徒の傷病管理の責務を負う顧問ら学校教職員への専門的支援体制の強化は重要であります。県内のスポーツ医科学の専門家やスポーツトレーナー、理学療法士、柔道整復師など個人や団体、教育機関との連携強化も図り、活用事例を増やしていくべきと考えますが、本市の意向をお伺いいたします。


 御質問にお答えいたします。
 部活動等における傷害、傷病への対策についてのうち、傷害等の件数についてでありますが、昨年度、スポーツ振興センターの傷害見舞金が給付されるような傷害については、本市の小中学生ともゼロ件でした。また、昨年度、本市中学校の運動部活動中における負傷、643件で、その中の主なものは、骨折216件、捻挫185件、挫傷、打撲193件となっています。過去5年間は、毎年650件前後で推移しており、横ばい状態だと言えます。
 次に、部活動顧問や児童・生徒への安全啓発や傷病予防の取り組みについてでありますが、学校における体育活動中の事故防止についての報告書は、脳損傷や熱中症についての記載が中心となっております。本市教育委員会では、平成27年度より消防局との連携を進め、頭部外傷や熱中症の疑いがあれば、ためらわず救急車を要請するよう学校に通知しております。また、借り上げタクシーの利用による児童・生徒への緊急搬送についても、予算を計上し、負傷、疾病発生時の迅速な対応を実現しております。AEDについては、全ての小中学校に設置し、その使用を含め、心肺蘇生法の職員研修は、全ての小中学校で実施しております。また、部活動の休養日の設定や熱中症予防についての通知をするとともに、組み体操指導の実技研修会なども実施しております。
 今後もスポーツ障害の予防的観点に立ち、少しでもけがを減らしていくため、これから取り組みを着実に進めてまいります。
 次に、顧問ら教職員への専門的支援体制の強化についてでありますが、本市では、これまでも養護教諭や保健主事を対象とした研修会において、整形外科医や大学教授を招聘し、児童・生徒の安全管理や疾病対策の充実に努めてまいりました。昨年度からは、スポーツ障害の早期発見、早期治療のため、運動器検診を全ての小中学校で新たに実施することといたしました。
 また、各小中学校において専門家・校医派遣事業を活用して整形外科医を講師として招聘し、例えば足首や膝などにおける生じやすいけが、その治療方法、予防法に至るまで具体的に学べる研修会を開催しております。今後も整形外科医やアスレチックトレーナー等のスポーツ医科学の専門家の助言を得、中学校体育連盟の競技専門部とも連携し、教職員の安全管理、安全指導への意識の向上に一層努めてまいります。
 以上、私からの答弁といたします。

 どうもありがとうございます。


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 時間の都合上、どうしても再質問することができませんでしたが、市教育委員会からの答弁ではあまり納得することができていません。さらなる充実を期待し質問を行っているのですが、それに対して現状の取り組みを話し、当たり障りない話をされているに過ぎません。
 私は舐められているのでしょうか。仮にそうなら、子供達にとってより良い環境を整備していくために戦っていかねばならないと感じています。



大津市議会議員 藤井テツ


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